伝わる力を伝えるブログ

営業職から経験0でプログラミングを勉強。開発部でプロダクトオーナーとして、人の心を動かすサービスづくりに携わっています。

僕がエンジニアを辞めた理由

何か成し遂げたい、何かを達成したいと思うことって素晴らしいですよね。 でも、大概のことって1人では成し遂げられないです。

例えば、「楽天を超えるサービスを作る!」と意気込んだところでそんなこと、一人でできるわけがありません。

これって、言葉ではわかっているけど実感するの難しいです。

私が未経験からエンジニアを始めたときも、一人でなんでもできるようになりたいって思っていました。 だからこそ、とにかくプログラマーとして一流にならないといけないと肩に力をいれていました。

でも、今私はエンジニアではありません。 サービス全体を見るプロダクトオーナーです。

どのような考えの変遷があって、エンジニアを辞めてプロダクトオーナーになったのか。 そこらへんを今回は簡単にお話していければと思います。

一番したいことは何か?

私が一番したいことは「自分が作ったもので、人の心に感動を届けたい」というものです。 これは今も変わっていません。

でも、作っているものはいつも変化し続けています。 あるときは映像だったり、小説だったりと。

そして今は「ウェブサービス」でそれを成し遂げたいと考えています。 私がエンジニアになりたいと思ったのも、それがはじめにありました。

インターネットの可能性を強く感じ、ネットを通じて自分が作ったものを届けたい。 そのためにも、とにかくプログラミングをできるようにならなきゃって思っていました。

自分で書かなくても、作りたいものは作れると気がつく

未経験からエンジニアになると決めて、会社で新しくできた開発部に社内転職。 開発部に入ってからはサービスを作るためにガシガシとプログラミングをしていました。

できたばっかりの部署でエンジニアは私以外誰もいなかったのですが、採用を積極的に行うことで仲間が少しずつ増えていきました。 中途で入ってきた人は経験が6年もあるベテランエンジニア。当然、自分とのレベルの差に歴然とさせられます。

なんとかついていこうと必死になりますが、半人前以下である自分は全く戦力になりません。 エンジニアになって半年、全然進歩しない日々に「向いていないのかな」と100回くらい心が折れそうになりました。

そんな落ち込む私を見て、ある日CTOがこんなことを言いました。 「君はエンジニアとしての能力はまあ、普通だね。頑張ればある程度できるようになるかもしれないが、一流になるにはかなりの努力が必要かもしれない。でも、持って生まれた人の感情を動かすようなリーダーシップがある。そっちを伸ばしたほうがいいんじゃないかな」

それを聞いて僕は言いました。 「でも、リーダーシップなんて私はこれっぽっちもほしくないんです。誰かの心を動かすようなサービスを自分の手で作りたいんです。そのために力をつけたいんです」

するとCTOはすかさず言い返します。 「君はサービスづくりは一人でできると思っているの?何も君が書かなくても、君がビジョンを伝え、チームを引っ張ることで君が作りたいサービスを作ることも可能なんじゃないかな」

その時は僕は実感しました。 まるで空から降ってきた氷柱が音もなく頭から体に染み渡るように実感したのです。

自分で書かなくても、作りたいものを作れると。

自分の道を見つける

「では、僕はどのようなことをすればサービスづくりに貢献できるのですか?」

「プロダクトオーナーという役割がある。君にピッタリだと思うよ」

プロダクトオーナとは、サービスの方向性を決めたり、エンジニアに作りたいサービスのビジョンを伝えることで、サービスを成功に導く責任者のことです。ときにはビジネス面やマーケティング面についても関わって、サービスをグロースすることが求められます。

その後詳しく話を聞くと、まさに自分がやりたかったことがすべて詰まっているのがこの「プロダクトオーナー」なのではないかと思えました。 数週間考えてみて、エンジニアを辞めてプロダクトオーナーとしてサービスづくりに関わることを決めました。

この日、僕はエンジニアをやめてプロダクトオーナーになりました。